高校2年生ACコースでは、10月19日から26日までの8日間、台湾・ベトナム研修旅行を実施しました。
台湾では、姉妹校である国立嘉義高級中学と台中女子高級中学の2校に分かれて、学校交流を行いました。それぞれの学校で個人課題研究の中間報告を英語で行う研究発表交流会や、地域性のある文化体験や文化交流を行いました。
研究発表交流会では、台湾の同世代の生徒たちから投げかけられる質問に必死に、そして真剣に答えようとする姿が印象的でした。台湾の生徒による研究発表の内容の豊かさや流暢な英語会話能力の高さに感銘を受けた生徒も多かったように感じます。
難度の高い挑戦ではありましたが、生徒たちの明日の学びの動機づけになるだけでなく、将来にわたって学びの原動力となるような貴重な経験を積みました。
ベトナムでは、ベトナム国家大学ハノイ外国語大学付属高校・中学校を訪問し、学校交流に加えて2泊のホームステイを行いました。新しい文化と古い歴史が交わる独特の雰囲気を持ちつつ、日本との親近感も覚える台湾とは異なり、ベトナムでは東南アジアならではの活気ある街並みに、より強い異国らしさを感じました。
ホームステイでは、文化の違いに驚きながらも、同世代の生徒との交流や、それぞれのご家庭からの温かな「おもてなし」を受け、生徒たちは充実した時間を過ごすことができました。
ホームステイ後、嬉しそうに思い出を語る生徒たちの姿から、これまで積み上げてきた異文化交流や海外の学校の生徒とのかかわりが、確かな成長につながっていることを感じました。
事前学習では、生徒一人一人が自らの先入観を出発点としたResearch Question (探究課題)を設定し、文献調査を通してその検証に取り組みました。
事後学習では、現地での体験を通して五感で得た気づきを、自らの問いへの「答え」としてまとめていきます。
今回の研修を通して、生徒がそれぞれの中にある〈揺らぎ〉に気づき、無意識のうちに抱いている先入観をつねに問い直し、自らの目で確かめて考える姿勢を、今後も持ち続けてほしいと思っております。

