校長ごあいさつ
Greeting

2020年度は、新型コロナウイルス感染拡大に起因する長期休校やオンライン授業実施、学校諸活動の中止や延期など、生徒・教員が例年とは異なる大変な時期を過ごしました。その一方で、数年かかると予測していた「オンライン授業」がわずかな時間で整うなど、本校のデジタルトランスフォーメーションに係る整備等が見えてきたことは、大きな収穫となりました。昨年から現在まで、学習における「覚える・解く」というテーマに、オンライン教材が有効であることもわかってきました。今、社会は大きく変わろうとしています。オンライン活用の拡大により、集団で活動する必要のない場面が増え、組織ありきではない社会、個人で誰とでも繋がる環境など、現在進行形で過去とは大きく異なる次世代の環境や価値観が生まれようとしています。

日本の社会では、未だに中学や高校の段階で興味関心や将来観を持つ事よりも、目先の受験勉強が重視される傾向にあります。また、将来を決めるのは大学の段階であるというような考え方も存在しています。現在の日本の大学は、学業だけでなくインターンシップやボランティア活動、留学など、1年生からキャリアやスキルを磨く準備を行う段階になってきており、これまでのようにゆっくり「自分探し」をする時間、のんびりとした大学生活を過ごせるような環境、寛容な時代ではなくなってきています。この先の時代は、私たちが生きてきた過去よりも、グローバルかつ予測困難な環境が待っています。そんな未来を生きていく生徒たちには、早い時期に、中学高校の段階で目標や目的意識をしっかりと持ち、その目的に近づくための準備としての学習や諸活動に取り組み、仮に方向転換をしなければならない場面が来ても、慌てることなく変化に対応することができる。このような考え方と行動力を、身につけてほしいと考えています。

本校の皆さんには、在学中の6年間、3年間という期間を使って、基礎学力と受験に向けた学力の獲得に努力しながらも、興味関心を軸とした『人生の椅子探し』『人生の椅子創り』をしてもらいたい。人生の『椅子取りゲーム』ではなく、楽しく・安心して・継続できる生活と職業(椅子)を求めて、自らが、自らの豊かな「椅子創り」をしていくことを目指していってほしい。職業は国内外に無数に、様々あります。どの職業が自身にとって、「楽しく」、「継続でき」、「幸せを感じる」のか。中学高校の時代から大学入学後、卒業後も継続してそれぞれ探していく事になるでしょう。茗溪学園は、生徒の皆さんの活動を応援、サポートしていきますが、支援の範囲は校内だけに限らず、校外にも求めていきます。すでにこれまでも筑波大学、成蹊大学との高大連携や、海外・アジアのトップクラスの学校との国際交流連携、研究所、企業、自治体とも研究活動支援連携等を進めてきましたが、今後さらに高度な連携を拡大していく予定でおります。様々なバックグラウンドを持った多くの人々に出会い、世界中からいろんな情報を得、素晴らしい芸術や文化に触れながら、受験勉強だけでは埋めることができない教養と心身の逞しさを養っていって欲しいと思います。

茗溪学園は、2021年度よりまた新たなステージに進んで参ります。
今年度から「中学アカデミアクラス」(AC)を開設し、また2022年には高校のIBDPコースにおいて、全ての科目を英語で受講することが可能となります。日本語科目と英語科目を持つ、日本では数少ないIB認定「一条校」となります。

関係者の皆様には引き続きご支援、ご協力をお願い申し上げます。

 

茗溪学園中学校高等学校 校長 宮﨑 淳

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