インドネシア研修を実施しました

2025年7月27日から8月7日にかけて、中学3年生から高校2年生までの生徒12名がインドネシア研修に参加しました。本研修は、インドネシアにある姉妹校、Raffles Christian School(ジャカルタ)およびSMA Pradeta Dirgantara(ソロ)との交流を主な目的としており、文化体験や異文化理解の促進を目指すものです。

研修前半では、ジャカルタにあるRaffles Christian Schoolを訪問し、生徒たちは現地の家庭にホームステイをしながら授業に参加し、さまざまな文化体験を行いました。授業では現地の教員・生徒に温かく迎えられ、生徒たちは英語で積極的に意見交換を行いました。また、インドネシア料理教室や伝統楽器の演奏体験にも参加し、特に伝統楽器については発表の機会が設けられ、現地生徒の前で演奏を披露するなど、文化交流の場は大いに盛り上がりました。英語でのやり取りは、多くの生徒にとって初の海外経験となる中で、実践的な言語運用能力を高める貴重な機会となりました。生徒の一人は「これまで学校で学んできた英語を実際に使うことができ、大きな手応えを感じた」と話しており、机上の学びが現実のコミュニケーションに活きることを実感していました。また、滞在中にはイラン、パキスタン、アフガニスタンなどからの人々が暮らす難民キャンプも訪問しました。同世代の若者が困難な環境にありながらも学び続けている姿に接し、生徒たちは多くのことを感じ、深い学びを得た様子でした。

続く日程では、生徒たちはジャワ島中部のジョグジャカルタへ移動し、ユネスコ世界遺産に登録されているボロブドゥール遺跡およびプランバナン寺院を見学しました。イスラム教徒が多数を占めるインドネシアにおいて、仏教とヒンドゥー教の壮麗な遺跡の存在や、そこに込められた歴史や芸術性を学びました。

ソロにあるもう一つの姉妹校、SMA Pradeta Dirgantaraの訪問では、歓迎セレモニーが催され、温かいもてなしを受けました。施設見学や授業参加を通して現地の生徒と交流を行い、生徒たちは日本や本校について英語でプレゼンテーションを実施しました。緊張しながらも、各自が自分の担当部分を責任を持って発表し、現地の生徒から温かい拍手を受けました。この経験は、受け身の姿勢から一歩踏み出すきっかけとなり、自ら行動することの大切さや、自信を持って発言することの意義を改めて認識する機会となりました。

今回のインドネシア研修を通して、生徒たちは英語での実践的なコミュニケーション能力を高めただけでなく、異文化への理解を深め、多様な人々の生き方や価値観に触れる貴重な経験を積むことができました。この研修で得た学びや気づきが、今後の生徒一人ひとりの成長に繋がっていくことを期待しています。

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