アカデミアクラスの中学1年から高校1年の全生徒を対象として、放課後の時間を使ってOpen質問教室を開催しました。質問教室では、普段の学習の中で生じる「素朴に見えて実は深い思考を必要とする疑問」あるいは「どんなに思索しても自分では解決できないような困難を覚える疑問」を学年の枠を超えて、「互いに発し合い(=作問者の立場になる)、教え合う(=教える立場になる)」ことで、双方が「より深く分かった!」という納得を獲得することを目指しています。
第1回および第2回は、高校1年生から募った質問の中で中1生から中3生も議論に参加できるようなものを中心に取り扱いましたが、学年どころか、生徒と教員の枠すら超えて、共に語り合う場となりました。
次回からは、「下級生の質問に上級生が答える」という、縦のつながりを活かした活動を行う予定です。今後も定期的(原則として水曜日の放課後)に開催し、「分かった!」という感動体験と、「まだ納得できない!」という悔しさから生まれる新たな質問を、学習の原動力へとつなげられる文化を作っていきます。
【実際に扱われた質問の一例】
- 空集合がありとあらゆる集合の部分集合であるのは何故か?
- 「A or B」と「either A or B」の違いは何なのか?
- 図形の頂点に記号を付けていく時に、左か左上から半時計まわりに、A、B、Cとつけていくのはなぜか?
- 能動態に書き換え難いような受動態の文はあるのか?