茗溪学園 SDGs活動・取り組みレポート
子ども応援プロジェクト 「レインボープロジェクト」

1.  タイトル (活動内容)

子ども応援プロジェクト 「レインボープロジェクト」

2. 参加者・グループ名

★子ども応援プロジェクト メンバー 4名
・5年(IB) 柿谷千洋 ・5年 岩﨑悠汰
・5年(IB) 北澤咲季 ・5年 西田春陽

★参加メンバー 9名
・4年 石原万優子 ・4年 髙山詩恵留 ・4年 大矢怜奈 ・4年 飯沼澄麗
・4年 森田浩彰
・5年 依田葉月 ・5年 野村洋介 ・5年 仁衡嘉織 ・5年(IB) 磯貝駿

★顧問
青山知史

3. 活動内容

①問題意識、動機
クラスの文化祭の出し物を考えるとき、社会科 榊原先生からこのプロジェクトについてと、このプロジェクトに参加されている茗溪学園の卒業生のお話を聞かせていただいた。私達はその活動について調べていくうち、このプロジェクトが行っている、国籍をもつことが難しい貧困児童へのサポートの姿勢や「持続可能な地球を未来につなぐ」という理念に賛同した。
文化祭でこの活動に関わるハーブティーの販売を行うことで、虹の学校の寄付として力添えできるのではないかと考えた。

②問題解決のために行った内容
「世界の子ども」を対象とした貧困問題解決の活動の一環として、タイの「虹の学校」が販売しているハーブティーを、6月に開催された桐創祭にて販売を行った。虹の学校は、タイの政治的な理由より、無国籍な山岳民族に所属する子どもたちに対してオルタナティブ教育プログラムを実施するため、日本の団体が立ち上げた学校である。
今回のハーブティーはこの学校の子どもたちが生産・製造したハーブティーである。

③SDGsとの関連性
・SDGs① 「貧困をなくそう」
⇒ハーブティーを販売してその売り上げを寄付することで、貧困問題の解決のために貢献をすることができた。
・SDGs⑩ 「人や国の不平等をなくそう」
⇒今回の活動を通して、「児童貧困」という不平等な格差問題の解決に向けて貢献することができた。また、日本ではなかなか気づくことのない、政治的理由による「無国籍」という問題に関しても知見を広める機会を作ることができた。

④SDGsの観点から、今後どのようになってほしいと願っているか
現在世界では政治・宗教・民族に起因する難民や貧困が深刻化している。タイ-ミャンマー間での山岳民族の問題はもちろん、アフガニスタン難民やロヒンギャ難民などは近年特に注目されるようになってきているが、それでも世界的にみると難民問題の知見度は低い。
UNHCR(=国連難民高等弁務官事務所)の2023年6月発表のデータによると、世界の難民数は約1億1千万人となっており、これは記録史上最多の数となっている。これらの難民は大部分が不本意であるが、難民になってしまうというパターンが多く、これによる飢餓や貧困は当事者のみの問題ではなく世界全体で目を向け、真摯に対応していくことが大切だと考える。
日本国内では難民という問題に関してあまり耳にする機会が少ない。日本においては難民申請の承認数が著しく少なく、G7内でも最低となっている。また、日本の出入国管理センター問題は、国際社会からも懸念の色が示されるほど環境や対応に問題があるとの声もある。名古屋入管に収容されていたスリランカ国籍の女性が死亡した事件では、入管庁側の対応が問題視されているが、いまだに何か改善に向けた動きは見られていない。そんな中、強制送還が容易になるなどとして多くの懸念の声があった入国管理法改正案が、2023年6月9日に参議院本会議で自民党などによる賛成多数で可決、成立した。
難民になるということは、当事者はもちろん、だれも望んでいない。しかし、今も難民が発生していることは事実である。今後、まず私たちのような個人が難民問題に興味を持ち、解決に向けて何かできることを探すこと、国際社会においてもこの問題に目を背けずに解決に向けて取り組み、協力していくことが重要である。

4.活動・取り組みを通じて感じたこと、学んだこと、自分が成長できたと感じること
タイの虹の学校がどのような学校であり、どのような実態かを知ることができた。私達の世代ではまだ、世界の貧困問題について解決策を投じることはできないが、身近なところの問題から解決に向けて活動していきたいと考えている。
今回の活動は文化祭期間中だったこともあり、初めて学校外の方々に協力していただくボランティア活動を行うことが出来た。告知や協力書を読んで頂き、協力して頂いた方々の暖かい心に感動した。

問題点・課題などについて

・ハーブティーが届くまでに、どのような味なのか確認をしなかった。
→同じ味の市販品などを購入して、事前に味を確認したほうが良かったと思う。
・文化祭中の協力者を募るタイミングが少し遅かった。
→もう少し早い段階での募集活動を実施すべきであった。
・発注個数の検討
→どの味なら多くの人が購入してくれそうかを考え、どれぐらい販売するかを考えるべきだった。

5. 今後の活動予定

・つくば市の居場所支援ボランティア
・赤い羽根共同募金(社会福祉協議会の方と駅やホームセンターで実施)
・茗溪学園 赤い羽根共同募金

フォトアルバム

 

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