科学部無線班、全国4大コンテスト全制覇

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科学部無線工学班は、2012年4月に行われたALLJAコンテストで7年ぶりの全国優勝、7月に行われた6m&DOWNコンテストで3年連続14回目の 関東1位、8月のフィールドデーコンテストで12年連続の全国優勝をしました。そして、これまで唯一優勝が叶わなかった、10月の全市全郡コンテストでも初めて全国優勝し、JARL(一般社団法人日本アマチュア無線連盟)主催の全国級4大コンテスト全制覇を達成しました。無線工学班として初の快挙であり、 現役班員・OBOG諸氏の念願が叶いました。ジュニア部門創設以来の記録を見ても、3大会を制覇した学校は、茗溪を含めてこれまでもありましたが、4大会全てでタイトルを得たのは、全国で初めてです。

2012年10月23日には、星出彰彦宇宙飛行士が滞在する国際宇宙ステーションとの交信(ARISSスクールコンタクト)にも成功し、2012年はまさに記念すべき年となりました。

コンテストとは、制限時間内(短いものでは3時間、長ければ18時間、24時間、それ以上のものもあります)に、どれだけ多くの無線局と交信を成立させる ことができたかに加えて、どれだけ多くの地域(都道府県単位、市町村単位など、コンテストの規約によって多種多様)と交信できたかを競うものです。例えば、500局と交信し、それらの交信が25の地域にわたっていれば、得点は500×25=12500点となります。これ以外にも、小中高校生と交信すると 得点が上がるコンテストや、電信(モールス信号)で交信すると得点が上がるコンテストなど、様々なものがあります。交信記録を主催者へ提出し、審査を受け た上で順位が発表されるので、コンテスト実施から結果発表までは、1~4ヶ月程度かかります。

多くの局数を稼ぐためには、1つの交信をできるだけ早く確実に成立させる技術が必要になります。ただこちらから声を掛ければ終わりではなく、交信相手から帰ってくる情報をしっかりと聞き取らないと交信は成立しませんので、正確な送受信技術が必須です。また、多くの地域と交信するためには、アンテナの向きや 出力を的確に制御し、電波の飛びやすい時間帯なども確実に捉えていく必要があります。夜中に電波が飛びやすい場合もあれば、午前中に遠くへ電波が飛ぶ場合もありますので、班員達は交代で寝起きして、交信が途絶えないようにしながら、チームで交信局数と地域数を積み上げていきます。

このようにして、一人の力ではできない記録を積み上げ、チームとして全国一になった感動は大きいものがあり、得たものも大きいと確信しています。これからは追われる立場となりますが、これからも日々の活動を通じ、チームとして、またそれぞれの班員が一人のアマチュアとして、無線に限らず社会に出る上で大切 な様々なことを身につけていければと思っています。

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